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国立人文研究所/KUNILABO 緊急トーク企画

 

大学はどこへ向かうのかII 〜それで、共通テストはどうなった?

 

 前回の緊急トーク企画「大学はどこへ向かうのか」では、日本学術会議問題と国立大学学長選考問題を考えました。今回は、これまた大きな混乱を見せている、大学入学共通テストの問題を取り上げたいと思います。

 2019年、国と文部科学省は、それまでの大学入学センター試験を大学入学共通テストに改め、英語試験について「四技能を測定する」という名目の元、各種業者テストを配点の中に盛り込もうとしました。これは、理念的にも制度的にも不十分なもので、強い反対運動もあって当面は頓挫しました。

 また、現在の「入試改革」の柱の一つである「主体性評価」については、これまた不透明な形で業者に外注されていたシステムe-ポートフォリオが実質的に破綻するなど、大学入学共通試験については大きな混乱が広がっています。

 それ以外の科目についても、高校の学習指導要領が2022年度より国語を「論理」と「文学」に奇妙に分割し、双方の概念を狭め、固定化してしまう恐れがあること、国語と数学の記述問題についても共通テストの試行試験は非常に問題の多いものであったことなど、大学入学共通テストとそれと連動した学校カリキュラムの変更についても、先行きは不透明な状況です。

 学校に通う生徒たちとその保護者も、一体自分たちが大学入試を受けるときにはどのような能力を持つことが求められているのか、混乱の極みにあることでしょう。

 私たちは、現在のような混乱は、教育の本来の目的を逸れたさまざまな思惑が入りこんだために起こっているのではないかと疑っています。そこには例えば公の事業であった教育を私企業の利益のために「市場化」したいといった圧力もあるかもしれません。また、この問題は、昨今の日本学術会議問題や国立大学法人学長選考問題に表れているような、政治による教育への不当な介入の問題とも通じているかもしれません。

 今回は、大学教員、元高校教員、予備校教員というさまざまな立場から発言していただき、この多くの人が当事者となる問題について考えてみたいと思います。

 

日時:  2021年1月10日(日)18:30〜

場所:  YouTube(申込者にURLをお知らせします)

参加費: 無料

​申込方法:こちらのフォームにご記入ください。

 

登壇者: 阿部公彦氏(東京大学・英文学)

     紅野謙介氏(日本大学・日本文学)

     田中真美氏(元私立学校教員・英語)

     吉田弘幸氏(予備校講師・物理・数学)

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