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20204月期開講講座

注意事項

◆【お詫び】

現在、2020年4月期講座につきまして、新規のお申込みの受付を停止させていただいております。ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありません。4月期講座につきましては、詳細が決まり次第、お知らせいたします。(2020年2月29日)

​講座のレベル ※あくまで目安としてお考えください。

☆・・・その分野について関心があり、これから学んでみようと思う方

☆☆・・・その分野についてより深く学んでみたい方

☆☆☆・・・普段からその分野によく親しんでいる方

人文学/Kunitachi         

  哲学  

ルソー入門:その生と思想 (一般:8,000円/4回 学生:4,000円/4回)

第3月曜日(4/20、5/18、6/15、7/20)19:15〜20:45

会場:スペース・コウヨウ 6階

 ジュネーヴ人であるジャン=ジャック・ルソーは18世紀の思想家です。中高の教科書にも登場するのでおそらく皆さんご存じだと思います。とはいえ、思想家ルソーは何を書き残したのでしょうか? 民主主義の思想でしょうか、それとも近代的教育の思想でしょうか、あるいはスキャンダラスな自伝……このようにルソーの〈表情〉は、私たちの見方によって様々な仕方で見えてきます。
 ルソーの生を辿りながら、ルソーが何と格闘しつつ、テクストを書き残したのかを探求することで、彼が残した〈近代〉という問題を浮き彫りにすることが本講座の狙いです。
 よって、本講座では政治思想や認識論、科学、博物誌、文学といった複数の観点を同時に取り扱いながらルソーの軌跡を見ていきます。啓蒙の世紀のもとでルソーがどう振る舞ったのかをテクストを読み、その時代を学びながら、いかにして現代に通じる問題が提出されてきたのかを見ていきましょう。

【授業予定】

第一回: 啓蒙の時代における〈ルソー〉
第二回: 社会批判者としてのルソー
第三回: ルソーの社会構想
第四回: 自己と社会、その矛盾

【参考文献】

ジャン=ジャック・ルソー『社会契約論』岩波文庫
ジャン=ジャック・ルソー『エミール』全三巻、岩波文庫
ジャン=ジャック・ルソー『人間不平等起源論』光文社古典新訳文庫
ジャン・スタロバンスキー『透明と障害』みすず書房
淵田仁『ルソーと方法』法政大学出版局

講師

淵田仁(ふちだ まさし) 
一橋大学大学院社会学研究科特任講師。横浜市立大学商学部を卒業後、一橋大学大学院社会学研究科にて博士(社会学)取得。18世紀フランスの哲学・思想史が専攻。主な著作として『ルソーと方法』(法政大学出版局、2019年)がある。共著に『百科全書の時空──典拠・生成・転位』(法政大学出版局、2018年)、『〈つながり〉の現代思想──社会的紐帯をめぐる哲学・政治・精神分析』(明石書店、2018年)等。

  哲学  

フロイトを読む (一般:8,000円/4回 学生:4,000円/4回)

第4火曜日(4/28、5/26、6/23、7/28)19:15〜20:45 

会場:スペース・コウヨウ 6階

 19世紀末のウィーンで、ジークムント・フロイト(1856-1939)はヒステリー患者の治療法として精神分析を開始しました。精神療法としてのみならず、その人間理解はフランクフルト学派や、フランスの精神分析家ラカン、さらにドゥルーズ、デリダといった哲学者にも大きな影響を与えました。精神分析の基本的な考え方を理解することで、20世紀の思想の大きな見取り図を描くことができると思います。
 第一回は『夢解釈』を取り上げ、フロイトが精神分析に至ったその軌跡を見ていきます。第二回はフロイトの理論および諸概念について解説します。第三回は、フロイトが診た患者の症例を読み解きます。そして第四回は人文社会系の諸学問にも大きな影響を与えたフロイトの文化論を取り上げます。さらに現在のフロイト研究の動向も適宜紹介しながら進めていく予定です。

【授業予定】

第一回: 精神分析の始まり:『夢解釈』にいたる道
第二回: 精神分析の基礎概念
第三回: 症例を読む:フロイトが診た患者
第四回: 文化論/宗教論:『トーテムとタブー』から『人間モーセと一神教』へ

【参考図書】

フロイト『夢判断』、高橋義孝訳、新潮文庫、2005年。
フロイト『メタサイコロジー論』、十川幸司訳、講談社学術文庫、2018年。
フロイト『モーセと一神教』、渡辺哲夫訳、ちくま学芸文庫、2003年。

講師

比嘉 徹徳(ひが てつのり)
一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、専修大学、神奈川工科大学、埼玉県立大学にて非常勤講師。著書に『フロイトの情熱:精神分析運動と芸術』(以文社、2012)、共著に『つながりの現代思想:社会的紐帯をめぐる哲学・政治・精神分析』(明石書店、2018)他、訳書に『共産主義の理念』(水声社、2011)など。

人文学/Shibuya                 

  文学  

満員御礼・キャンセル待ち】フェミニズムと英文学──語り直される女たちの物語 ☆(一般:8,000円/4回 学生:4,000円/4回)

第4木曜日【※7月のみ第5木曜日】(4/23, 5/28, 6/25, 7/30)19:15〜20:45  

会場:アクアミーティングスペース渋谷

 『アナと雪の女王』はイギリスの小説家ジェイン・オースティンの『自負と偏見』を下敷きにしています──こう言われたら、びっくりするでしょうか? それとも、なるほどと思うでしょうか?
 本講義はイギリス文学、女性作家、フェミニズムをテーマとします。イギリス文学の代表的な女性作家の作品を、フェミニズムの歴史と現在を背景に読んでいきます。その際にひとつの視点として導入したいのは、上記のような、女性の物語の「語り直し」です。(専門的にはアダプテーションと言います。)女性たちの物語はどのように語り直されてきたか。物語の改変から見える歴史の変遷は何か?
 初回でフェミニズムの歴史と現在、フェミニズム批評とは何かということを導入した後は、第二回はジェイン・オースティンの『自負と偏見』、第三回はシャーロット・ブロンテの『ジェイン・エア』、第四回はヴァージニア・ウルフの『ダロウェイ夫人』を読み、それが映画や小説などさまざまなジャンルでいかに語り直されてきたのかを見ていきます。それは、これらの作品の「フェミニズム」を現代へと蘇らせることにつながるでしょう。
 

【授業予定】

第一回: フェミニズムの今──#MeToo運動はどこから来てどこに向かうのか?
第二回: 『自負と偏見』──彼って最低!の文学史
第三回: 『ジェイン・エア』──金か心かの文学史
第四回: 『ダロウェイ夫人』──鬱ってうつる?の文学史

【使用テキスト】

ジェイン・オースティン『自負と偏見』小山太一訳、新潮文庫
シャーロット・ブロンテ『ジェイン・エア』上下巻、河島弘美訳、岩波文庫
ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』丹治愛訳、新潮文庫
(※ただし、他の翻訳または原典でも構いません。)

【参考図書】

河野真太郎『戦う姫、働く少女』堀之内出版

講師

河野真太郎(こうの しんたろう)
専修大学法学部教授。専門は20世紀イギリスの文化と社会および新自由主義の文化。著書に『戦う姫、働く少女』(堀之内出版)、編著に『終わらないフェミニズム──「働く」女たちの言葉と欲望』(研究社)、訳書にトニー・ジャット『20世紀を考える』(みすず書房)など。

  美術史  

満員御礼・キャンセル待ち】ルネサンス人の眼でルネサンス美術を見る ☆(一般:8,000円/4回 学生:4,000円/4回)

日程変更あり第3木曜日【※5月のみ第2木曜日】(4/16、5/14、6/18、7/16)

会場:アクアミーティングスペース渋谷

 レオナルド・ダ・ヴィンチの《最後の晩餐》や、ミケランジェロの《ダヴィデ像》など、イタリア・ルネサンスの美術にはいまなお有名な作品が多く、その例は枚挙に暇がありません。このような作品は、21世紀に生きるわたしたちにもすっかりおなじみのものになっています。しかし、作品が制作された16世紀当時のイタリアでは、いったいどのような反応が引き起こされたのでしょうか。
 この講座では、16世紀から17世紀のイタリアを中心に展開した美術批評に光を当て、当時美術がどのように受容されていたのか学びます。とりわけ重要な観点となったトピック、すなわち「オリジナリティ」「ふさわしさ」「素描と彩色」「困難さと流暢さ」の四つを各授業でそれぞれ取り上げ、具体的な事例を示しながらその論点を洗い出していきます。
 「よい美術」の判断基準とは。絵画や彫刻は何を目指すべきなのか。称賛される技と、逆に批判される技のちがいとは。冒頭に挙げたレオナルドやミケランジェロに加え、ラファエッロやティツィアーノといった有名画家の作品を見ながらこうした問いに答えていくことで、より文脈に沿った作品理解が促されるとともに、イタリア・ルネサンスの美術が批評と二人三脚で発展してきたことも明らかとなるでしょう。
 ルネサンス人が美術に向かい合う際のポイントを押さえることで、作品のより深い理解をうながし、今まで知っていた作品もはじめて知る作品も新鮮な目で鑑賞できるようにできるのが、この講座のねらいです。

【授業予定】

第一回: オリジナリティ――「模倣しない者などいるのだろうか?」
第二回: ふさわしさ――「ふさわしさについて言えば、ラファエッロは決して逸脱することがなかった」
第三回: 素描と彩色――「画家の能力をすべて勘案してみると、ミケランジェロはそのうちのたった一つ、つまり素描の能力しかもっていない」
第四回: 困難さと流暢さ――「技巧が表にあらわれないように、なんの苦もなく言動がなされたように見せる」

 

【参考図書】

ジョルジョ・ヴァザーリ『芸術家列伝1~3』平川祐弘、小谷年司、田中英道、森雅彦訳、白水Uブックス、白水社、2011年
ロドヴィコ・ドルチェ『アレティーノまたは絵画問答』森田義之、越川倫明訳、中央公論美術出版、2008年
マイケル・バクサンドール『ルネサンス絵画の社会史』篠塚二三男、豊泉尚美、石原宏、池上公平訳、平凡社、1989年
アンソニー・ブラント『イタリアの美術』中森義宗訳、鹿島出版会、1986年
リオネッロ・ヴェントゥーリ『美術批評史』辻茂訳、みすず書房、1971年

講師

古川萌(ふるかわ もえ)
東京大学経済学研究科特任研究員。専門はイタリア・ルネサンス美術史。日本学術振興会特別研究員DC(2013-16)、同特別研究員PD(2016-19)を経て、2018年に京都大学にて博士号(人間・環境学)取得。著書に『ジョルジョ・ヴァザーリと美術家の顕彰――16世紀後半フィレンツェにおける記憶のパトロネージ』(中央公論新社、2019年)、別名義で『ルネサンスの世渡り術』(芸術新聞社、2018年)。

 

人文学ゼミ/KUNITACHI         

 

  歴史  

古文書ワークショップ ☆(一般:8,000円/4回 学生:4,000円/4回)

第2水曜日【※人文学ゼミですが月一回の開催です】(4/8、5/13、6/10、7/8) 19:15〜20:45 

会場:スペース・コウヨウ 5階

 

 破れかけた和紙、ミミズがのたうったような筆文字、漢字か ひらがなか カタカナか、そもそもどれが一文字なのかもわからない――古文書(こもんじょ)に、こんなイメージをおもちではないでしょうか。多くの方にとって古文書は、テレビの画面越しに、あるいは博物館のガラスケースをはさんで「触れる」程度の、縁遠いものかも知れません。
 歴史を探ろうとするとき、その重要な手がかりとなる史料(歴史資料)は、しばしば古文書です。全国各地には、いまも大量に未整理の古文書が残されています。それらを読み解くことは、歴史に新たな光をあてたり、歴史像を大きく書き替えたりすることにつながる可能性をひらきます。
 この講座は、これまで古文書に触れたり、読んだりした経験をもたない方々を対象に、古文書を読むための基礎からはじめて、古文書を読んで内容を知り、それがつくられ、残された背景をさぐるなど、1点の古文書から歴史を読み解く楽しさを体感していただくことを目指しています。いわば、古文書講座の入門編です。講座の内容は、初回のみこちらで用意し、2回目以降は参加者の希望を聞いて決めていくこととします。なお、初回の講義では本物の古文書に触れ、その手触りや色味などを体感することができます。4回の講座でどんな古文書もすらすら読めるようになる、などとは申しませんが、まず古文書に親しんでみたい、ただ読むだけではなく、そこから歴史をのぞいてみたいという方々と一緒に、ゆっくり、じっくり古文書を読んでゆきたいと思っています。
 

【授業予定】

第一回: 古文書を読むためのキホンのキ―江戸時代の料理本を読む
第二回: 近世の古文書を読む①
第三回: 近世の古文書を読む②
第四回: 近世の古文書を読む③

 

【参考図書】
鈴木直樹『近世関東の土豪と地域社会』(吉川弘文館、2019年)
児玉幸多編『漢字くずし方辞典 新装版』(東京堂書店、2019年)
油井宏子『古文書くずし字見わけかたの極意』(柏書房、2013年)
林英夫『基礎 古文書のよみかた』(柏書房、1998年)

 

講師
鈴木直樹(すずき なおき)
日本学術振興会特別研究員PD(中央大学)、専門は歴史学(日本近世史/地域史・村落史)
著書に『近世関東の土豪と地域社会』(吉川弘文館、2019年)。論文に「近世後期松代藩領における地域社会の再編と洪水」『信濃』第70巻第4号、2018年、「年中行事に見る山間村落の社会構造」渡辺尚志編『生産・流通・消費の近世史』勉誠出版、2016年、など。

  語学  

はじめてのラテン語(初級ラテン語I) (一般:16,000円/8回 学生:8,000円/8回)※月2回開講 

第2・第4水曜(4/8、4/22、5/13、5/27、6/10、6/24、7/8、7/22)19:15〜20:45 

会場:スペース・コウヨウ 6階

※最低開講人数5名(5名以上の申込みの時点で講座成立となります。)

 古代ローマ帝国で公用語として使われるようになったラテン語は、キリスト教の公用語として、さらには近代に至るまで学術、文学の領域で主要な言語として西洋世界を支え続けてきました。午前・午後をあらわすAMやPM、ウィルスやアドリブなど、私たちの身の回りでは少なからぬラテン語が使われていますが、そのことはつまりラテン語が私たちの生活に西洋世界の文化が深く浸透しているということを意味します。ラテン語を学ぶことは単にイタリア語やフランス語の直接の先祖である言語を学ぶことにとどまらず、私たちの間に深く根付いた西洋世界の言語、文化、思想についてより深く理解する一助となるでしょう。
 本講座では、簡単なラテン語を理解出来るようになることを目指して基礎文法を学んでいきます。おおむね指定の教科書に沿って進めていきますが、今期で全体の三分の一程度学ぶことになりますので、全部で三期の受講で一通りの文法事項を学ぶことが出来ることになります。
 ラテン語は難しい言語というイメージがありますが、文法がかっちりしているため、構造がわかればむしろパズルのようにわかりやすい言語です。課題による復習も行いつつ(必修ではありません)、理解度を確認しながら先に進んでいきますので、分かることを楽しみながら学んでいきましょう。

【授業予定】

第一回: ラテン語の歴史と発音

ラテン語がどのような言語なのか、歴史的なことも踏まえて概要を学びます。また発音についても学び、実際に発音してみます。

第二回: 動詞の活用(現在)と第一、第二変化名詞

動詞の機能と現在形の活用、第一、第二変化名詞の格変化について学びます。

第三回: 第一、第二変化形容詞

第一、第二変化形容詞の格変化とその用法について学びます。

第四回: 動詞の活用(未完了過去、未来)

動詞の活用(未完了過去と未来)について、その活用及び用法について学びます。

第五回: 前置詞、不定詞

前置詞及び不定詞の用法について学びます。

第六回: 第三変化名詞

第三変化名詞の格変化について学びます。

第七回: 動詞の活用(完了)

動詞の活用(完了)について、完了幹と活用及びその用法について学びます。

第八回: 動詞の活用(過去完了と未来完了)

動詞の活用(過去完了と未来完了)について、その活用及び用法について学びます。

【使用テキスト】

河島思朗『基本から学ぶラテン語』ナツメ社、2016年。

【参考図書】
なお、独習用としては以下のものなどがあります。
山下太郎『しっかり学ぶ初級ラテン語』ベレ出版、2013年。
詳しい文法書としては以下のものがおすすめです。
松平千秋、国原吉之助『新ラテン文法』東洋出版、1990年。

 

講師

村上寛(むらかみ ひろし) 

立教大学、明治学院大学、上智大学非常勤講師(ラテン語科目)、早稲田大学非常勤講師。専門は西洋中世思想。(単著)『鏡・意志・魂―マルグリットと呼ばれるポレートとその思想』晃洋書房、2018年。(共著)「マルグリット・ポレートの神化思想―源流と波紋、水と火の比喩を中心に」(田島照久、阿部善彦編著『テオーシス―東方・西方教会における人間神化思想の伝統』教友社、2018年)、他。

  語学  

ラテン語を読んでみる III ☆☆(一般:16,000円/8回 学生:8,000円/8回)※月2回開講 

第1・第3水曜日【※4月は第3水曜のみ・7月第5水曜と8月第1水曜に開講日あり】

(4/15、5/20、6/3、6/17、7/1、7/15、7/29、8/5)19:15〜20:45 

会場:スペース・コウヨウ 6階

 本講座では、ラテン語初学者向けに編纂されたテキスト(神話や聖書など)を受講者の皆さんと一緒に読んでいきます。予めテキストをお配りしますので、事前に語彙や用法について調べておいていただき、授業ではその確認及び分からなかった単語や文法事項について解説していきます。
 受講にあたっては文法書を一通り終えていることが望ましくはありますが、名詞と形容詞の変化と用法、動詞の直説法についておおまかに把握している程度のレベルがあれば問題なく受講可能です。一文ずつ、一語ずつ確認しながら進めていくので、気軽な気持ちで受講してみてください。

【授業予定】

第一回:「ラテン語で神話を読んでみる1」

Bacchus et Piratae 1

第二回:「ラテン語で神話を読んでみる2」

Bacchus et Piratae 2

第三回:「ラテン語で神話を読んでみる3」

Bacchus et Piratae 3

第四回:「ラテン語で神話を読んでみる4」

Bacchus et Piratae 4

第五回:「ラテン語で聖書を読んでみる1」

David et Goliath 1

第六回:「ラテン語で聖書を読んでみる2」

David et Goliath 2

第七回:「ラテン語で聖書を読んでみる3」

David et Goliath 3

第八回:「ラテン語で小話を読んでみる1」

De Patronis 1
 

【使用テキスト】

テキストは配布しますので教科書は指定しませんが、事前学習にあたって辞書が必要になりますので以下をご用意ください。
水谷智洋『羅和辞典〈改訂版〉』研究社、2009年。

講師

村上寛(むらかみ ひろし) 

立教大学、明治学院大学、上智大学非常勤講師(ラテン語科目)、早稲田大学非常勤講師。専門は西洋中世思想。(単著)『鏡・意志・魂―マルグリットと呼ばれるポレートとその思想』晃洋書房、2018年。(共著)「マルグリット・ポレートの神化思想―源流と波紋、水と火の比喩を中心に」(田島照久、阿部善彦編著『テオーシス―東方・西方教会における人間神化思想の伝統』教友社、2018年)、他。

  文学  

『源氏物語』を読む ☆☆(一般:16,000円/8回 学生:8,000円/8回)※月2回開講  

第1・第3金曜日【※5月のみ第3・第5金曜】(4/3、4/17、5/15、5/29、6/5、6/19、7/3、7/17)19:15〜20:45

会場:スペース・コウヨウ 6階 

 日本文学のなかで最も有名な作品のひとつである『源氏物語』ですが、実際に原文で読んだことのある人は多くないでしょう。学校の授業や試験に出た経験から、難しく堅苦しい、間違ってはいけないものというイメージをお持ちの方もいるかもしれません。ですが少しずつ気になる部分を見つけて読んでいけば、決して難しいものではありません。
 本講座では、いくつかの注釈書を比較し参考にしながら、『源氏物語』を原文で少しずつ読んでいきます。適宜解説し、現代語訳も参照しますので、高校の古典に苦手意識を持っていた方でも大丈夫です。主人公であった光源氏が亡くなった後の、宇治を舞台とする宇治十帖を読んでいきます。今回は4月期からの続きを読んでいきますが、それまでの部分についても説明しますので、初めての方でも安心してご参加になれます。
 宇治十帖においては、真剣な主人公とアイロニカルな語りの落差がときに滑稽さを産み出します。これまで知らなかった『源氏物語』の魅力を見つけることができるでしょう。

【使用テキスト】

配布資料を使用。
市販のものであれば、角川ソフィア文庫『源氏物語 8巻』が安価です。

講師

西原志保(にしはら しほ)
人間文化研究機構 国立国語研究所 非常勤研究員。共愛学園前橋国際大学 非常勤講師。
専門は『源氏物語』を中心とした日本文学。内面、少女、人形、動物などをテーマとして考察する。著書に『『源氏物語』女三の宮の〈内面〉』(新典社新書)、論文に「女三の宮のことば―六条院の空間と時間」(『日本文学』2008年12月)ほか。 

 

※講師インタビューはこちら 

  哲学  

ヘーゲル『精神現象学』を読む ☆☆☆(一般:16,000円/8回 学生:8,000円/8回)※定員15名・月2回開講

第2・第4金曜日【※7月のみ第2・第5金曜】(4/10、4/24、5/8、5/22、6/12、6/26、7/10、7/31)19:15〜20:45

会場:スペース・コウヨウ 6階

 

 この人文学ゼミでは、前期に引き続きヘーゲル『精神現象学』を実際に読みながら、担当講師による解説と、受講者相互の議論を通じて、理解を深めていきます。『精神現象学』は1807年に出版されたヘーゲルの主著であり、哲学史上の著作の中でもとくに難解なことで知られていますが、専門家の手引きがあれば、予備知識のない読者でも十分読み進めていくことができます。今期は「理性章」の「A.観察する理性」の「b. その純粋性と外的現実性との関係における自己意識の観察——論理法則と心理法則」から読み進めます。ここでは論理学と心理学という近世・近代の学問において中心的な学問が批判の対象となります。この箇所の読解を通じて、ヘーゲル哲学における理性の役割だけでなく、現代の学問のあり方についても考察してみたいと考えています。最初の回にこれまでの概要の解説、加えて適宜哲学史の解説を行いますので、初めての方も安心して受講していただけます。

【使用テキスト】

『精神現象学』の翻訳は、講師による日本語訳を配布します。
既存の翻訳を手元に置いておきたい方は以下のものが比較的安価で定評があります。
樫山欽四郎訳、『精神現象学 上』、平凡社ライブラリー、1997年
また、最近刊行された最新の翻訳も大変参考になります。
熊野純彦訳、 『精神現象学 上』、ちくま学芸文庫、2018年。

講師

大河内 泰樹(おおこうち たいじゅ)

京都大学大学院文学研究科教授。国立人文研究所代表。
著書に、『人文学と制度』(共著、未來社、2013年)、『政治において正しいとはどういうことか』(共著、勁草書房、2019年)、訳書にミヒャエル・クヴァンテ『カール・マルクスの哲学』(共訳、リベルタス出版、2019年)、ジュディス・バトラー『欲望の主体 二〇世紀フランスにおけるポスト・ヘーゲル主義』(共訳、堀之内出版、2019年) など。