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2018年4月期開講講座

◆受講をご希望の場合は、受講申し込みページより、必要事項をお送りください。

◇講座によって金額、会場が異なります。

​◆定員は原則として人文学講座20名人文学ゼミ10名です。

​◇受講申込み〆切りは、各講座の開講日一週間前です。

キャンセル待ちをご希望の場合も、受講申込みページより必要事項をお送りください。

学割のお申込みは3月10日より受付ます。それ以前に定員に達した場合はご容赦ください。

人文学/KUNITACHI

☆   入門

☆☆  初級〜中級

☆☆☆ 中級〜上級

​※あくまで講座の目安としてお考えください。

  哲学  

受付終了 カント入門 ― 美と自由の深い結びつき ☆(一般:8,000円/4回 学生:4,000円/4回)

第3火曜日19:15〜20:45 (4/17, 5/15, 6/19,7/17) 会場:コウヨウ

私たちは誰もが「自分らしい生き方」を望んでいます。近代以前は、人は親の職業を継いだから、共同体がおのずと与えてくれる自己の役割を生きるのが「よい生き方」でした。でも現代では、職業の選択や結婚のあり方も多様化し、自分の人生は自分で創ってゆかなければなりません。そこで登場するのが、「自分らしさ」や「個性」という概念ですが、これらは近代固有の新しいもので、これを初めて論じたのは、カントの弟子であった哲学者ヘルダーです。彼はカント『判断力批判』から大きな着想を得ました。『判断力批判』は直接には「美」について論じた本ですが、「美」を「想像力の自由な遊び」と定義したように、美は「自由」と深く結びついています。「美」は、「個別の中に普遍を見る」経験で、人間の「自由」と不即不離のものであり、「個性」もまた何らかの意味で美的な概念です。少し後に、キルケゴールは「美的な生き方」という概念を提出し(『あれか、これか』)、「美的な生き方」=恋愛を「倫理的な生き方」=結婚と対置しました。これも、『判断力批判』がなければ出てこなかった発想です。この講座では、これほどまでに大きな影響を与えた『判断力批判』をもとに、「個性」「自分らしさ」さらには恋愛の問題も考えたいと思います。哲学の前提知識は不要です。

 

【授業予定】

第1回 「自分らしさ」とは何か ― ヘルダーからカントへ

第2回  カントにおける「美」の定義 ― 想像力の自由な遊び

第3回  カントにおける「自由」の定義 ― 何かを始めることができること

第4回  自由で美的な生き方はどうしたら可能なのか?

講師

植村恒一郎 (うえむら・つねいちろう)

群馬県立女子大学名誉教授、東京大学とお茶の水女子大学で長い間、非常勤講師を務める、現在は東京女子大学・非常勤講師。専門はカント哲学と時間論。著書『時間の本性』​(2002)が、第15回和辻哲郎文化賞を受賞。訳書として、カント『視霊者の夢』など四点(岩波版カント全集)、およびバークリ『視覚新論』(勁草書房)など。

  文化人類学  

受付終了 人類にとって文化とは何か?――レヴィ=ストロース再考☆(一般:8,000円/4回 学生:4,000円/4回)

第3土曜日(4/21, 5/26※当初予定日5/19から変更になりました, 6/16, 7/21)19:15〜20:45  会場:コウヨウ

この講座では、20世紀最大の思想家とも言われるフランスの人類学者クロード・レヴィ=ストロースを取りあげます。1960年代以降の思想界を席巻した「構造主義」の旗手として著名なレヴィ=ストロースですが、文化が自然と交差する地点から人類社会について考え抜いた彼の著作は、一過性の流行に留まらない影響を多くの人々に与えてきました。『親族の基本構造』、『野生の思考』、『神話論理』の三つの主著をもとに、今日の人類学におけるレヴィ=ストロース再評価の動きも紹介しながら、私たち=人類にとって文化とはいかなるものであり/いかなるものでありうるのかを考えます。

【授業予定】

第1回 『親族の基本構造』-贈与と交換のパラドックス 
第2回 『野生の思考』-呪術と科学 の和解
第3回 『神話論理』-神話と構造の深層
第4回  今日のレヴィ=ストロース-自然/文化を超えて

 

講師

久保明教(くぼ あきのり)
一橋大学大学院社会学研究科准教授。文化人類学・科学技術社会論。
著書に『ロボットの人類学-二〇世紀日本の機械と人間』(世界思想社、2014年)、『現実批判の人類学――新世代のエス   ノグラフィへ』(共著、世界思想社、2011年)等。

 


  歴史  

受付終了 トラウマから考えるアジア・太平洋戦争☆☆(一般:8,000円/4回 学生:4,000円/4回)

第2水曜日19:15〜20:45 (4/11, 5/9, 6/13, 7/11) 会場:コウヨウ

近年よく耳にするようになったトラウマやPTSD(心的外傷後ストレス障害)といった心理学・精神医学分野の用語は、日本社会においては1995年の阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件をきっかけとして広く受容されるようになったと言われていますが、もともと近現代の戦争と非常に密接な関係をもった用語でした。

 PTSDという診断名ができたのはヴェトナム戦争後のことですが、戦争とトラウマの歴史においてまず大きな画期となったのは、第一次世界大戦(1914~18)でした。第一次世界大戦はヨーロッパにおいて現代の扉を開いた戦争と位置づけられており、戦争神経症(いわゆるシェルショック)の患者が多数発生したことから、長期に及ぶ大量殺戮戦争が人間の精神に及ぼす影響に大きな注目が集まりました。

 日本軍が戦争神経症の問題に本格的に取り組むようになったのは、アジア・太平洋戦争(1931~45)期のことでした。精神神経疾患患者の治療の中心となった千葉県の国府台(こうのだい)陸軍病院には、戦時中約1万名の患者が入院しました。また、国立からほど近い小平市にも、精神障がい者のための長期療養施設として傷痍軍人武蔵療養所が戦時中に設立されました。

 この講座では、様々な軍事・医療アーカイブズを用いて、トラウマという観点からアジア・太平洋戦争が兵士と家族、医療・福祉、地域、社会のジェンダー秩序に及ぼした影響などを考えていく予定です。

 

【授業予定】

第1回:「戦争の世紀」とトラウマ
第2回:「天皇の軍隊」と戦争神経症(1)
第3回:「天皇の軍隊」と戦争神経症(2)
第4回:「未復員」と戦後日本社会

講師

中村江里(なかむら えり) 

一橋大学大学院社会学研究科特任講師。専門は日本近現代史。都内の複数の大学で歴史学やジェンダー論の授業を担当。主著に『戦争とトラウマ―不可視化された日本兵の戦争神経症』(吉川弘文館、2018年)、『資料集成 精神障害兵士「病床日誌」』第3巻、新発田陸軍病院編(編集・解説、六花出版、2017年)など。

  音楽史  

受付終了 ヨハン・ゼバスティアン・バッハとその時代 (一般:8,000円/4回 学生:4,000円/4回)

第4木曜日(4/26, 5/24, 6/28, 7/26) 19:15〜20:45  会場:コウヨウ

18世紀前半、いわゆる「バロック時代」の末期に活躍した作曲家の中で、現在もっともよく知られているのがヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)でしょう。「G線上のアリア」や「主よ人の望みの喜びよ」といった名前で知られる作品は、クラシックをあまり聴かない人でも一度はどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 この講座では、そのようなよく知られたバッハの作品を中心に据えます。作品を鑑賞しながら、それらがどういう背景で生まれたのかを、バッハ以外の作品や当時の資料を手がかりにひも解いていきます。終生ドイツ語圏から出ることのなかったバッハですが、作品の背景を知れば、いかに彼がさまざまな国、さまざまな時代の音楽をどん欲に吸収して自分の創作に生かしていたかが分ってきます。

【授業予定】

第1回:《G線上のアリア》、《ポロネーズ》:管弦楽組曲とドイツ音楽のアイデンティティ
第2回:《トッカータとフーガ ニ短調》:オルガン音楽の系譜
第3回:《主よ人の望みの喜びよ》:「オペラの一部のような教会音楽」としての教会カンタータ
第4回:《マタイ受難曲》:人類の罪と救済を巡る音楽と感情

講師

佐藤康太(さとう こうた)
日本学術振興会特別研究員PD(東京藝術大学)。慶應義塾大学、国立音楽大学、立教大学非常勤講師。博士(音楽学、マルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルク[ドイツ])。専門はバロック音楽、特にゲオルク・フィリップ・テレマンおよび18世紀前半の教会音楽。
論文に「オペラ・アリア入りの教会カンタータ?カンタータ《わがイエスよ、そうして今あなたは行かれる》TVWV1:1744におけるパロディ手法」(Mitteilungsblatt der Internationalen Telemann-Gesellschaft e.V. 28巻、2014年、ドイツ語)、「“笑うしかないぜ、ハッハッハ”――ベントハイム・テクレンブルク侯領レーダの音楽蔵書における喜劇的なデュエットの同定に関して」(Musikforschung 68巻、2015年、ドイツ語)、「新たに同定されたラインハルト・カイザーのオペラ・アリアに関して」(Händel-Jahrbuch 61巻、2015年、ドイツ語)など。

人文学/渋谷サテライト

  哲学  

受付終了 フーコーの『言葉と物』を読む ☆(一般:8,000円/4回 学生:4,000円/4回)

第2火曜日19:15〜20:45 5(4/10, 5/8, 6/12, 7/10) 会場:アクアミーティングスペース渋谷

この講座ではミシェル・フーコー(1926-1984)の『言葉と物』(1966)をじっくり読解します。人文科学に興味がある方なら、フーコーの名前は一度ならず目にしたことがあるのではないでしょうか。実際、彼が人文科学にあたえた影響は絶大なものだったといえます。ある統計によれば、人文科学分野の論文でもっとも引用されているのは、フーコーの書物であるそうです。

 フーコーに影響を受けた偉大な思想家は、枚挙に暇がありません。代表的なところだけでも、『オリエンタリズム』のエドワード・サイード、ジェンダー研究の先駆者であるジュディス・バトラー、マルクス主義に新たな地平を開いたアントニオ・ネグリ、独創的なイタリア人思想家ジョルジオ・アガンベンが挙げられるでしょう。人文学に大きな影響を与えた彼らの仕事は、フーコーの思想との対話の上に成り立っていると言っても過言ではありません。

 さて、そのフーコーの書いたもののなかで、もっともよく読まれたのが『言葉と物』です。この本は、レヴィ=ストロースから始まった「構造主義ブーム」の頂点にあり、人文書としては異例のベストセラーになりました。とはいえ、フーコー自身は、この本の読者は「専門家2000人程度」と見込んでいたようです。ですから、この本はとても難解で、一読しただけでは理解しがたいものになっています。

 この難解ではあるが後世に多大な影響を与えた『言葉と物』を読み解くことが、この講義の目的です。授業では、表面的な難しさを取り払って、この本の中核にある問い−−「近代とはどういう時代なのか」、「人間はどのようにして近代の知の中心を占めるようになったのか」、「この人間の時代はいかにして終わりを迎えるのか」−−を理解してもらえるように努めます。

【授業予定】

第1回:『言葉と物』の前史—人間学への関心
第2回:古典主義時代——表象の支配する時代
第3回:近代——「人間」の誕生
第4回:人間科学の成立とその行方

講師

清水雄大(しみず ゆうた)

一橋大学/リール第三大学 博士課程在籍

専門は現代フランス哲学(主にミシェル・フーコー)

  文学  

受付終了 カズオ・イシグロ文学と現代史--「語らないこと」を読む☆(一般:8,000円/4回 学生:4,000円/4回)

第2月曜日19:15〜20:45 (4/9, 5/14, 6/11, 7/9) 会場:アクアミーティングスペース渋谷

 2017年ノーベル文学賞を受賞した日本生まれのイギリス人作家、カズオ・イシグロは変幻自在の語り手です。長崎出身の女性、日本画家、カントリー・ハウスの執事、私立探偵、ピアニスト、介護人、売れないサックス奏者、ブリトン人————作品ごとに仮面(ペルソナ)を変え、国や時代を変えながら語り続けています。語り手には、核心部分をなかなか語らない、または語っても曖昧で信頼できない、という共通点があります。そしてその語らないことの背後には戦争、国際政治、科学政策、思想統制など激動の20世紀の歴史の大きなうねりが必ず潜んでいます。

 本講義では、イシグロの文学を精読することで見えてくる現代史の諸相を探っていきます。代表作『日の名残り』『わたしを離さないで』、そして最新作『忘れられた巨人』のストーリーや登場人物の相関関係を解説したうえで、重要な細部に着目し、その曖昧な語りの背後に歴史的な事象、さまざまなネットワークを見出していきます。テクストの狭間から立ち現れる歴史の深淵を覗くことで、カズオ・イシグロがノーベル賞受賞に値する作家であることが真に理解できるはずです。

【授業予定】

第1回 イシグロの語る/語らない現代史
第2回 斜陽の大英帝国──『日の名残り』とスエズ危機
第3回 クローンたちの人権問題──『わたしを離さないで』とビアフラ戦争
第4回 個人の記憶、共同体の記憶──『忘れられた巨人』とユーゴスラビア紛争

講師

加藤めぐみ(かとう めぐみ)

都留文科大学文学部英文学科准教授。専門は20世紀イギリス文学・文化。共編著に『転回するモダン──戦間期イギリスの社会と文化』(研究社)、『ポスト・ヘリテージ映画──サッチャリズムの英国と帝国アメリカ』(上智大学出版)、共著に『終わらないフェミニズム──「働く」女たちの言葉と欲望』(研究社)、『英国ミドルブラウ文化の挑戦』(中央大学出版部・出版予定)、『カズオ・イシグロ論集』(彩流社・出版予定?)など。

人文学ゼミ

​  語学  

受付終了 初級ラテン語II ☆(一般:12,000円/8回 学生:6,000円/8回)※定員20名・月2回開講 

第1・第3木曜日(4/5, 4/19, 5/17, 5/31, 6/7, 6/21, 7/5, 7/19)19:00〜20:30 会場:リトマス
※5月は第3・第5木曜日

古代ローマ帝国で公用語として使われるようになったラテン語は、キリスト教の公用語として、さらには近代に至るまで学術、文学の領域で主要な言語として西洋世界を支え続けてきました。午前・午後をあらわすAMやPM、ウィルスやアドリブなど、私たちの身の回りでは少なからぬラテン語が使われていますが、そのことはつまり私たちの生活に西洋世界の文化が深く浸透しているということを意味します。ラテン語を学ぶことはそのような西洋世界の言語、文化、思想についてより深く理解する一助となるでしょう。

本講座では初級Iで学んだ内容(第一から第三変化名詞、第一・第二変化形容詞、動詞の時制変化)をもとに、引き続き文法事項を学んで行きます。但し受講者の理解度にあわせて進めていきますので、初級Iを受講していない方が本講座から受講することも歓迎します。

【授業予定】

第1回:名詞・形容詞の格変化と動詞の活用:初級ラテン語で扱った格変化や動詞の活用の考え方、調べ方について全般的に学びます。
第2回:第三変化形容詞:第三変化形容詞の格変化とその用法について学びます。
第3回:動詞の受動態Ⅰ:動詞の受動態(現在、未完了過去、未来)の活用とその用法について学びます。
第4回:第四・第五変化名詞:第四・第五変化名詞の格変化について学びます。
第5回:動詞の受動態Ⅱ:動詞の受動態(完了、過去完了、未来完了)の活用及びその用法について学びます。
第6回:代名詞:代名詞の種類と格変化及びその用法について学びます。
第7回:分詞:分詞(現在、完了、未来)の活用及びその用法について学びます。
第8回:既習事項の確認:これまでに学んだ内容を復習します。

 

​【使用テキスト】

​河島思朗『基本から学ぶラテン語』ナツメ社、2016年

 

講師

村上寛(むらかみひろし) 

日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)。立教大学、明治学院大学、上智大学非常勤講師(ラテン語科目)、早稲田大学非常勤講師。専門は西洋中世思想。「『単純な魂の鏡』における三つの死と三つの生」(甚野尚志、益田朋幸編『ヨーロッパ文化の再生と革新』、知泉書館、2016年)、「マルグリット・ポレートと修道院神学―意志概念を手がかりとして―」(『中世思想研究』第54号、2012年)他。

  文学  

随時受講受付中 ※終了分は日割りにて対応いたします

『源氏物語』を読む ☆☆(一般:12,000円/8回 学生:6,000円/8回)※定員10名・月2回開講  

第1・第3金曜日19:00〜20:30 (4/6, 4/20, 5/18, 6/1, 6/15, 6/29, 7/6, 7/20) 会場:リトマス

※5/4休み、代わりに6/29(6月第5金曜)実施 

日本文学のなかで最も有名な作品のひとつである『源氏物語』ですが、実際に原文で読んだことのある人は多くないでしょう。学校の授業や試験に出た経験から、難しく堅苦しい、間違ってはいけないものというイメージをお持ちの方もいるかもしれません。ですが少しずつとっかかりを見つけて読んでいけば、決して難しいものではありません。

 本講座では、いくつかの注釈書を比較し参考にしながら、『源氏物語』を原文で少しずつ読んでいきます。主人公であった光源氏が亡くなった後の、宇治を舞台とする宇治十帖から読んでいきますが、適宜それまでの部分についても説明します。解釈の分かれる部分もありますが、自分なりの答えを見つけ、口語訳することを目標にします。そのための手法も、いっしょに学んでいきましょう。よく分からないから難しいのではなく、よく分からない部分が面白さであり、自分なりの読みを見つけるとっかかりとなるのです。

【授業予定】※回ごとの範囲は目安です。様子を見て調整します。

第一回:『橋姫』

「そのころ、世に数まへられ給はぬ古宮おはしけり」~「たゞ宮ぞはぐくみ給ふ」 

第二回:『橋姫』

「さすがに広くおもしろき宮の」~「常に合はせつゝ習ひ給へば、聞きにくゝもあらで、いとをかしく聞こゆ」

第三回:『橋姫』

「父みかどにも女御にも、とくおくれきこえ給ひて」~「生けるかひなくぞおぼしこがるゝや」 

第四回:『橋姫』

「いとゞ、山重なれる御住みかに尋ねまゐる人なし」~「「さて阿闍梨の帰り入るにも(中略)など語らひ給ふ」

 第五回:『橋姫』

「みかどの御言つてにて」~「かたみに御消息通ひ、みづからもまうで給ふ」

第六回:『橋姫』

「げに聞きしよりもあはれに、住まひ給へるさまよりはじめて」~「心寄せ仕うまつり給ふこと、三年ばかりになりぬ」 

第七回:『橋姫』

「秋の末つ方、四季にあててし給ふ御念仏を」~「御供の人は、西の廊に呼びすゑて、この宿直人あひしらふ」 

第八回:『橋姫』

「あなたに通ふべかめる透垣の戸を」~「げにあはれなる物の隈ありぬべき世なりけり、と心移りぬべし」

 

 

【使用テキスト】

配布資料を使用。

市販のものであれば、角川ソフィア文庫『源氏物語 8巻』が安価です。

講師

西原志保(にしはら しほ)

人間文化研究機構国立国語研究所研究員

専門は『源氏物語』を中心とした日本文学。著書に『『源氏物語』女三の宮の〈内面〉』(新典社新書)、論文に「女三の宮のことば―六条院の空間と時間」(『日本文学』2008年12月)ほか。

※講師インタビューはこちら (PDF版はこちら)

  哲学  

受付終了 ヘーゲル『精神現象学』を読む ☆☆(一般:12,000円/8回 学生:6,000円/8回)※定員10名・月2回開講 

第2・第4金曜日19:30〜21:00  (4/13, 4/27, 5/11, 5/25, 6/8, 22, 7/13, 7/27) 会場:リトマス

この人文ゼミでは、講師が翻訳したヘーゲル『精神現象学』を実際に読みながら、担当講師による 解説と、受講者相互の議論を通じて、理解を深めていきます。『精神現象学』は1807年に出版された、ヘーゲルの主著であり、哲学史上の著作の中でもとく に難解なことで知られていますが、専門家の手引きがあれば、予備知識のない読者でも十分読み進めていくことができます。今期は、「自己意識章」を読み進めていきます。この箇所は「欲望」、「承認をめぐる闘争」、「主と奴の弁証法」が登場する、『精神現象学』の中でももっとも有名な章で、そのごの哲学にも大きな影響を与えました。最初の回にこれまでの概要を解説しますので、初めての方も安心して受講してください。各回進むのは5頁程度となります。

 

【使用テキスト】
担当講師による翻訳を配布いたしますが、既存の翻訳を手元に置いておきたい方は以下のものが比較的安価で定評があります。
樫山欽四郎訳『精神現象学 上』平凡社ライブラリー、1997年

 

講師

大河内泰樹(おおこうち たいじゅ)

一橋大学大学院社会学研究科教授。哲学(ドイツ観念論、批判理論)。

国立人文研究所代表。

『人文学と制度』(共著、未來社、2013年)、『労働と思想』(共著、堀之内出版、2015年)、『神話・狂気・哄笑−−ドイツ観念論における主体性』(監訳、堀之内出版、2015年) など。